「なんとかしましょう。レンタカー の軽トラを借りて、自分たちで運び入れてください。知り合いの大道具さん二人来てもらいますから、ロケしながら組み上げましょう」
ほっと胸を撫で下ろした
セットの象徴となる大階段
主役の見せ場だ
なんとか作りたい
しかし
普通に発注することは到底不可能
週末、◯◯さんに、相談があると連絡した
24本という
とてつもなくロングランの連ドラに突入していて、闘いの真っ最中である◯◯さんは、
昨夜、ロケハン終わりにハーミットに駆けつけてくれた。
「メインセット作ることが出来ますか?」
プロットとはじいた美術予算を見せる
「前日搬入せずに、当日搬入。一日目、組み上げながら、芝居は進行。二日目、三日目は、飾りっぱなし。三日目の夕方に撮り終えて、閉館時間までにバラシ。進行スタッフは無し。美術スタッフは、初日とラス日のみ。リアリティありますか?」
プロットを読み終え、冒頭の言葉だ
あまりにも、ありがたかった
会社を辞めてからは、一緒に仕事する機会は減っているものの、僕が監督したドラマのほとんどの美術を、仕切ってもらっている
今回
参加してもらうことは不可能かも知れないが
プランを描く、一番コアなところで
快く相談に乗っていただいた
プロフェッショナルだ
セットは出来る
技術パートも、百ちゃんチームがいれば、大丈夫
もう少ししたら
とてつもなく壮大な本が
上がってくるはず←ややプレッシャーかけとく
あとは
芝居と演出だな
自分のところだ
ちょっと最近の自分は
良くなかったと
激しく反省している
仲間意識と馴れ合いは
全く別のものだ
自分が
百歩ではなく
1万歩先を行かなければ
作品のレベルは
そこそこで終わる
そこそこには、したくない
そこそこの仕事など、意味はない
俳優部との距離感
きちんと取らなければ
出演する俳優部のみんな
勉強しないで軽口きいたら
怪我するよ
「和して同ぜず」
論語にある文言
さて
今日もロケ
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