新しい朝
こうしていつも通りに目を覚まして
ブログを読んだり
ニュースを見たり
ブログを書いたり
窓を開けて
冷たい空気を感じたり
枕元にある
読みかけの本や
飲みかけのお酒を片付けたり
そんな日常は
実は奇跡のような一瞬であり
そんな普通の朝を迎えられることが
どれだけありがたい事なのか
感謝しなければならないことなのか
きちんと語り継げる
自分でいたい
いつもの朝より
強く思います
昨夜は
朗読劇「二十歳のソウル2021」を
JACO10から配信しました
ソーシャルディスタンスを考え
密にならないように
四人が離れ離れに座ったので
遠くの声が聞き取りにくい
実は
それが映像のテーマでした
フェイスガードをして
背中合わせに
四人がくっついて座れば
セリフは
耳障りが良くなる
全く違う場所から
リモートで発信するなら
さらに耳障りはよい
ただし
タイムラグが生まれるため
間合いは
演者の意図するものではない
お互いの存在を感じ合いながら
どうすれば
演ずることが出来るか?
遠くに座れば良い
ただし
ピンマイクをつけて
ミキサーが整音するだけの
環境も予算もない
何を犠牲にして
何を前に出すか?
携帯電話もSNSもなかった
昔を考える
近くの人の声は大きく
遠くの人の声は
耳を澄ましても聞こえない
聞こえにくい声は
どうやって聞いたか?
想像する
あるいは
話し終えてから近づいて
前の言葉を推察する
そこから
コミュニケーションが生まれていく
そんな裏テーマを演者と共有して
撮影した朗読劇
朗読劇なのに
セリフは耳障りが良くない朗読劇
お互いの存在を
空気で感じながら
動き回る視点は
コロナ後のおかしな世界に
取り残された僕ら一人一人
さて
うまく伝わったでしょうか?
観ていただいた一人一人が
もうひとりの演者であるという
作品でした
さて
今日は思い切って休もうかな
自分を整える一日にしよう
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