9月になりました
残暑が厳しい日もあれば
秋の気配を感じる日もある
そんな、9月が始まる日
9月1日は特別な日
夏休みが終わり
新しい生活が始まる日として
子供の頃から
身体に染み付いています
夏休みが終わる寂しさと
学校が始まり
友達と会える嬉しさ
また
授業と部活の日々が始まることに
気が引き締まる
スタートの日
コロナは
そんな日常をも
壊してしまいました
登校させてよいのか?
リモート授業の方がよいのか?
部活はやらせてあげたいが…
入学式は普通に行ってよいのか?
数年前には
想像も出来なかったような悩みが
先生にも生徒にも保護者にも
降りかかり…
コロナは怖いです
ただの風邪でないことは
まわりを見回せばわかります
友人や仲間が感染することも増え
コロナの危機が
すぐ側まで迫ってきたことを
嫌というほど実感します
我々大人にとっては
ワクチンを打ち
正しく怖がり
生活を制限することで対処する
そんな毎日を受け入れることは
難しいけれども不可能ではない
夏休みの想い出も
9月1日の想い出も
心と身体に染み付いている…
楽しかった日々を
既に経験した大人なら
自分のことだけで
目一杯とならず
子供たちに
目を向けて欲しい
例えば、夏の高校野球
力を振り絞って闘う球児たちを応援する
甲子園のアルプススタンド
真夏の日を浴びて
声の限りに叫ぶ応援団
汗を飛び散らせて演奏する
ブラスバンド
美しく舞い踊るチアリーダー
故郷からバスを連ねて駆けつけた父兄たち
2019年の夏までは
普通だと思っていた
そんな夏の日常が
いまは遠い昔のように感じてしまう
例えば、千葉大会のスタンド
4回戦までは
学校関係者を除き無観客であり
ブラスバンドの応援は
決勝を含め全面的に禁止
スタンドに
市船ソウルが鳴り響くことはなかった
想像して欲しい
大人たちにとっての夏と
子供たちにとっての夏は
全く違う意味を持つ
三年しかない高校生活
最上級生として迎える夏は
たった一度だけ
想像して欲しい
入学式を経験出来ずに入学する新入生
卒業式を経験出来ずに卒業する三年生
修学旅行を経験出来ない生徒たち
大人であるなら
なにか
出来ることがあるはずだ
人間には知恵がある
高校時代の日々が
今の自分を支えていることを自覚して
自分に出来ることを探したい
オンラインの進化
技術の進歩
それは
人間が豊かに暮らすためにあるべきだ
コロナが
突然消え去ることはない
いきなり昔の日常は戻らない
それなら知恵を絞って
新しい「夏の甲子園」を
作らなければならない
夏でなくても
甲子園でなくても
一同に集まらなくても
高校生活の日々を
思い切り発揮出来る場を
作り出すことを考える
それは
楽しく泣き笑いした高校生活を
きちんと経験した
大人たちの義務
仕事
マスト
9月1日を迎え
そんな想いがあふれています
この春
「20歳のソウル」という映画を
撮影しました
市船吹奏楽部の
浅野大義くんと
高橋健一先生
ご家族
仲間たちの実話をもとにした作品です
部活に明け暮れ
泣き笑いした
彼らの生活は
今の時代から見れば
夢のような日々かも知れません
しかし
映画を撮影したのは
今年の3月、4月です
既にコロナは我々の生活を壊していました
春休み
緊急事態宣言が解除され
二度目の緊急事態宣言が発令されるまでの
わずかな期間
実際に
市立船橋高校の施設で
ロケをさせていただきました
大義くんの物語を
撮影することが出来たのは
高橋健一先生をはじめとする
市船吹奏楽部の皆様
父母会の皆様
野球部の皆様
ダンス部の皆様
全ての学校関係者の皆様
作品を作り上げようと
心血を注いで下さった
皆様の信じられない程の協力が
あったからこそです
一日の中止も
ひとりの感染者も出すことなく
撮影を終えることが出来たことに
感謝しかありません
ありがとうございました
感謝の気持ちを込めて
懐かしい写真と映像で
映画が出来るまでを
振り返りたいと思います
2019年11月26日
まだ
コロナという言葉も知らない頃
市船吹奏楽部の部活の様子と
学校を見せていただくために
市立船橋高校におじゃましました
大義くんが
所属していた頃と変わらない
昔の部室
新しい体育館の中にある
整理整頓された部屋は
とても素敵ですが
昭和な僕にとって
混沌とした昔の部室は
魅力溢れる場所でした
夏の暑い夕方
この場所で仲間と過ごす時間の
楽しさが浮かびました
たくさんの物語を
見つめたであろう廊下
映画でも
重要な場面で
使わせていただきました
当時のままの音楽室
壁には卵パック
窓からは
野球部の練習が見えました
大義くんたちの
息遣いが聞こえて来る
リアルな空間で
20歳のソウルは
撮影することが出来ました
初めて見た時の
音楽室や
野球部の練習風景は
そのまま映画の一場面として
重要なシーンを構成しています
昔の部室や音楽室を
見せていただいたあと
新しい体育館での
吹奏楽部の練習を
見学させていただいたのですが
高橋健一先生は
我々に
2019年の生徒たちによる
市船ソウルの演奏を
聞かせてくださいました
明日のブログには
その時の映像を
アップしようと思います
映画「20歳のソウル」は
来春公開予定です
まもなく
キャストを含めた
公式発表があると思います
お楽しみに‼️
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