「僕の実家は、千葉にあるんですが、一階にヤマハのピアノがあって、二階にある僕の部屋は、いま学生時代のまま空いているはずですよ」
「いま、どこにいる?」
「衣装部の市船のジャージ購入に付き合って、船橋市にいます」
そんな会話があったような
記憶があります
俳優部が
撮影で着用する
市船のジャージは
もちろん本物を購入する必要があり
「全員野球」が売りの秋山組
今回は
演出部(記録役)として
参戦の吉木遼くんですが
衣装部に付き合って
衣装合わせを前に
M、L、XL、XXLと
自ら試着してサイズ感を確かめるため
学校近くのスポーツ用品店にいました
「いまから実家の動画撮れる?」
「今夜、行ってきます」
その夜
実家の動画を送ってもらった我々は
その映像を見て驚きました
似てる
なんてもんじゃない…
リビングも
2階の部屋も
浅野家と瓜二つじゃないか⁉︎
日を置かず
制作部、美術部と
ロケハンに
外観
大義くんの家と
とても似ている…
リビング…
まさか
配置も同じだ…
(遼くんの、お父様、お母様、ありがとうございました)
階段を上がる
この階段を使わせていただけたら
脚本の重要なシーンが
撮影出来る
いまは
使われていない
遼くんの部屋
まさか…
高校時代に使っていた
机が
そのままの状態で…
一階には
ヤマハのピアノ
ピアノの上には
若き日の遼くんの写真
(主演映画、幻肢のフライヤーも!)
すぐに、ご両親にお願いました
「ロケセットに使わせていただけませんでしょうか?」
「どうぞどうぞ」
二つ返事で、OKをいただきました(涙)
ありがとうございます
これ
あり得ないくらい
ミラクルなんです
「撮影時には、スタッフ、キャストで、いっぱいになりますが、大丈夫ですか?」
「いいよ、撮影してる間は、近くの喫茶店にでもいるから」
お父様から、信じられない
優しい言葉をいただき
こうして、浅野家の
ロケセットが見つかりました
偶然であるはずがない…
吉木遼くんが
秋山組に加わったのは
スタッフイングのラスト近くのこと
ここ数年
ドラマでも映画でも
撮影する時に
記録さんをお願いすることはなかったのですが
(編集も自分ですることが多く、尺読みも秒単位でいけるんです)
遼くんの
「どうしても近くで、20歳のソウル、芝居が見たいので参加したいです」
という言葉を聞き
前現場の動きや
周りを客観的に見ることが出来る
センスを見て
演出部を絶対に出来ると判断して
主に記録役としての演出部参戦を
オファーしたのです
映画に主演デビューした
俳優でありながら
ベテランの芝居を見たいと
NHKドラマ「不惑のスクラム」
(高橋克典さん主演)
では
亡くなられた萩原健一さんの
付き人に立候補して
過酷なロケに自ら飛び込んだ…
そんな、ガッツ溢れる男
吉木遼くんは
20歳のソウル、原作、脚本の
中井由梨子さんが
最大の信頼をおく存在でもあり
現在は
中井由梨子さんが主宰のユニット
「モザイク東京」の
座長として頑張っているのですが
(↑モザイク東京のホームページです)
20歳のソウル
撮影中は
演出部として裏方にまわり
縁の下の力持ちとして
文字通り
全身全霊で参戦してくれました
遼くんとの縁も
ご両親とのご縁も
大義くんが
連れて来てくれたに違いない
そう思います
撮影一週間前
吉木家に
浅野家よりお預かりした
大切な宝物たちが
運び込まれました
ピアノも
調律させていただきました
遼くんの部屋は
大義くんの部屋になりました
大義くんの
大切な宝物たちで飾らせていただいた
ロケセット
美術チームが
心を込めて
丁寧に飾ってくれました
二階にあるキーボードも
大義くんが
実際に使っていたキーボードを
お借りしたのですが…
大切なキーボード
病室のシーンでも使用したり
車にも載せます
万が一のことがあると
大変なのですが
当時のモデルは
なかなか同じものが手に入らず…
そんな時
またまたミラクルがありました
島田カメラマンが一言
「このキーボード、学生の時、吹奏楽部で使っていた自分のキーボードと同じだ」
まさか…
島ちゃんのキーボード…
実家から持ってきてくれました
まさか…
同じキーボードを、使っていたとは…
こんな
ミラクルのようなことが
毎日のように起こる
現場でした
3月19日
大義くんの誕生日
20歳のソウルは
浅野家のシーン
吉木遼くん実家からクランクインします
お母様役は
素敵すぎる女優さんが
演じてくださったのですが
情報解禁されたら
たっぷりと写真や動画を
掲載したいと思います
遼くん実家でのミラクルは
撮影時も続きます
そのミラクルも
またの機会に書きます
明日は
美術さんが精魂込めて飾ってくれた
音楽準備室について
書きたいと思います
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