昨日はCMの撮影でした
初めて会う方が多い現場でしたが
新たな縁が広がればよいな…と思いながら
撮影しました
一期一会
コロナ禍以降は
特に強く思うことです
昨夜
スタジオから出たら
マジックアワーが綺麗でした
2019年12月22日
市立船橋高校吹奏楽部
定期演奏会を観賞しました
演奏会のラスト
高橋健一先生は
卒業する生徒たち
一人一人の名前を呼びました
鳴り止まない拍手
会場のほとんどが泣いていました
悲しいから泣くのではない
全てを出し切った
吹奏楽部の生徒たちの勇姿と
部活のために費やした膨大な時間
努力
たくさんの人の応援
ステージから放たれる光に
胸を打たれたのです
一緒に観賞した
20歳のソウルのプロデューサーも
泣いていました
映画化の話は進んでいましたが
まだ
100%ではなかった頃です
20歳のソウルは
必ず
スクリーンに刻み込まれる
そう確信した夜でした
そして
高橋健一先生が
一人一人の名前を呼ぶ場面を見て
「陽はまた昇る」のロケ最終日を
思い出しました
警察学校の鬼教官
遠野一行を演じたのは、佐藤浩市さん
遠野教場の生徒は30名
脚本家、井上由美子先生が
生徒たち一人一人に
名前、ニックネーム、履歴書まで
作ってくださった
温かなドラマでした
↑学生名簿 今でも大事にしています
↑旗も作りました
しかし
生徒たち全員が
クローズアップされるわけではないので
最終日まで
名前を呼ばれなかった生徒たちも
たくさんいます
レギュラーロケ場所
最終日のロケは
生徒たちと、教官との別れのシーン
生徒たちの名前を呼び
握手を交わします
尺が決まっている
ドラマの画面にうつる生徒たちの数は
7、8人が限界でした
撮影としては
30人が映るグループショットと
代表する生徒の寄りがあれば成立します
撮影前に
佐藤浩市さんと話しました
「30人全員とのシーンは本編で使えませんが、全員撮影したいんですが」
「当たり前だろ。全員やろう」
間髪入れずに
力強い言葉をいただきました
このシーンの撮影は
「陽はまた昇る」の
卒業シーンであると同時に
2011年
暑い夏をともに過ごした
遠野教場の
卒業式となりました
2時間近く
回しっぱなしです
一人一人
名前を呼んで握手
陽が傾いて来て
影が生徒たちにかかると
照明部さんたちが
何も言わずにそっと灯りを当ててくれました
遠野教官は
遠野教場の生徒たちの先生であり
浩市さんは
若い俳優たちの先生でした
(このシーンは、DVDの特典映像として、残っていた気がします)
撮影後
浩市さんが生徒たちに言いました
「いまから10年後。この中で、俳優を続けているやつは、わずかかもしれない。
でもな、この夏、一緒に過ごした熱い夏は永遠だ。いつかそれぞれが思い出した時、誇りに思い、勇気をくれるはずだ」
あれから10年
僕は、遠野教官の言葉に
勇気をもらい続けています
綺麗な夕景でした
市船吹奏楽部定期演奏会を観ながら
高橋健一先生の姿は
あの日の
遠野一行教官
佐藤浩市さんと重なりました
吹奏楽部の生徒たちと向き合う姿と
若き俳優たちと向き合う姿
いつまでも忘れない
言葉たち
陽はまた昇るから
10年の月日が経ちましたが
色褪せることはありません
明日からは
高橋健一先生について
書きたいと思います
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