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執筆者の写真

20210921


昨日はCMの撮影でした


初めて会う方が多い現場でしたが

新たな縁が広がればよいな…と思いながら

撮影しました


一期一会


コロナ禍以降は

特に強く思うことです


昨夜

スタジオから出たら

マジックアワーが綺麗でした



2019年12月22日


市立船橋高校吹奏楽部

定期演奏会を観賞しました







演奏会のラスト

高橋健一先生は

卒業する生徒たち

一人一人の名前を呼びました



鳴り止まない拍手

会場のほとんどが泣いていました


悲しいから泣くのではない

全てを出し切った

吹奏楽部の生徒たちの勇姿と

部活のために費やした膨大な時間

努力

たくさんの人の応援


ステージから放たれる光に

胸を打たれたのです


一緒に観賞した

20歳のソウルのプロデューサーも

泣いていました


映画化の話は進んでいましたが

まだ

100%ではなかった頃です


20歳のソウルは

必ず

スクリーンに刻み込まれる


そう確信した夜でした


そして


高橋健一先生が

一人一人の名前を呼ぶ場面を見て


「陽はまた昇る」のロケ最終日を

思い出しました




警察学校の鬼教官

遠野一行を演じたのは、佐藤浩市さん


遠野教場の生徒は30名


脚本家、井上由美子先生が

生徒たち一人一人に

名前、ニックネーム、履歴書まで

作ってくださった

温かなドラマでした



↑学生名簿 今でも大事にしています


↑旗も作りました



しかし

生徒たち全員が

クローズアップされるわけではないので

最終日まで

名前を呼ばれなかった生徒たちも

たくさんいます



レギュラーロケ場所

最終日のロケは

生徒たちと、教官との別れのシーン


生徒たちの名前を呼び

握手を交わします


尺が決まっている

ドラマの画面にうつる生徒たちの数は

7、8人が限界でした


撮影としては

30人が映るグループショットと

代表する生徒の寄りがあれば成立します


撮影前に

佐藤浩市さんと話しました


「30人全員とのシーンは本編で使えませんが、全員撮影したいんですが」


「当たり前だろ。全員やろう」


間髪入れずに

力強い言葉をいただきました




このシーンの撮影は

「陽はまた昇る」の

卒業シーンであると同時に


2011年

暑い夏をともに過ごした

遠野教場の

卒業式となりました


2時間近く

回しっぱなしです




一人一人

名前を呼んで握手


陽が傾いて来て

影が生徒たちにかかると

照明部さんたちが

何も言わずにそっと灯りを当ててくれました


遠野教官は

遠野教場の生徒たちの先生であり

浩市さんは

若い俳優たちの先生でした


(このシーンは、DVDの特典映像として、残っていた気がします)


撮影後

浩市さんが生徒たちに言いました


「いまから10年後。この中で、俳優を続けているやつは、わずかかもしれない。

でもな、この夏、一緒に過ごした熱い夏は永遠だ。いつかそれぞれが思い出した時、誇りに思い、勇気をくれるはずだ」


あれから10年


僕は、遠野教官の言葉に

勇気をもらい続けています


綺麗な夕景でした



市船吹奏楽部定期演奏会を観ながら

高橋健一先生の姿は

あの日の

遠野一行教官

佐藤浩市さんと重なりました


吹奏楽部の生徒たちと向き合う姿と

若き俳優たちと向き合う姿


いつまでも忘れない

言葉たち

陽はまた昇るから

10年の月日が経ちましたが

色褪せることはありません




明日からは

高橋健一先生について

書きたいと思います








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