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20211018

この写真は

中井由梨子さんのノートです


原作本を書くため

脚本を書くため


たくさんの資料を

アルバムのようにまとめ

いつも大義くんを感じながら

執筆にあたったそうです





2020年


世界は

まさかのコロナ禍に襲われました

「20歳のソウル」も

2020年初夏には

撮影に漕ぎつけたいと思っていましたが

コロナ禍により

映画もドラマも

撮影は延期、中止が相次ぎ


20歳のソウルの進行にも

大きなブレーキがかかりました


日本中に

コロナ禍により

断念せざるを得なくなった

たくさんの作品があったでしょう


我々も例外である保証は無い


「この映画だけは、絶対に着地させたい」


スタッフ一同

思いは一つでした


ステイホームの中

来るべき日に向け

脚本の打ち合わせを重ね


キャスト候補への

オファーを始めます


高橋健一先生役に

佐藤浩市さん


主人公、浅野大義くん役に

神尾楓珠くん


素晴らしい俳優部に

OKをいただきます


佐藤浩市さんは

ステイホームの中

指揮の練習をスタートしてくださり




神尾楓珠くんも

来るべきクランクインに向け

2か月に及ぶ楽器練習のスケジュールを

確保してくれました




大義くんのお母様

おじいさま

恋人

吹奏楽部の同級生

主治医の先生


たくさんのキャストへのオファーを始めたのは

2020年の秋から冬にかけて


まもなく情報解禁されると思いますが

信じられないほど

素敵な俳優部に

OKをいただきました‼️


そして、佐伯斗真役は

僕の中では

一人の青年しか考えられなかったのです


関西ジャニーズJr. Aぇ! groupの佐野晶哉くんです


ドラム繋がりで

偶然に佐野くんの存在を知ってから

ネット上にある情報を片っ端から調べました


吹奏楽部出身

歌が抜群に上手い

劇団四季でヤングシンバを演じた

Aぇ! groupでは、ドラムを担当

ピアノも上手い

ダンスも出来る

音楽大学に進み、作曲を勉強中


そして、18歳


中井さんが

市船吹奏楽部の象徴として書いた

佐伯斗真

その人としか思えない経歴です


偶然とはとても思えない


そして

佐野くんの出身地は

僕が生まれ育った街のすぐ近くらしい…


一気に親近感もわきました



「すごい才能を見つけたから、見て欲しい」


20歳のソウル

映画関係者に会うたびに見せた

映像があります


佐野晶哉「#おうちで関ジュ 【名脇役/Sexy Zone (cover)】」




歌もピアノも、心を打ちました


スタッフ一同

佐野くんのファンになるまで

時間はかかりませんでした


その頃始まった

『THE GREATEST SHOW-NEN』を見ながら

どうしても斗真を演じて欲しい

そんな思いが強くなり


佐野くんがドラムを叩く

「break through」

ドラムの軽快なリズムは

まるで、市船ソウルの三連符‼️


斗真役として正式にオファーして


出演OKをいただいた時は

本当に嬉しかったです


神尾楓珠くん

佐野晶哉くん


みずみずしい二人の共演が実現したことで

大義くんが過ごした

吹奏楽部の仲間たちとの青春を

ドキュメンタリーのように描くことが出来る




まもなく

楽器練習がスタートしました


神尾楓珠くんや

吹奏楽部の同級生役の俳優部は

ヤマハさんの協力を得て

ヤマハのスタジオで

楽器の稽古に励みます


佐野くんも大阪にいながら

練習に励んでくれました


初対面は2月


上京してもらった佐野くんは

想像していた通り

繊細で礼儀正しい好青年でした


同郷であることや

ドラム、ピアノ演奏を見ていること

『THE GREATEST SHOW-NEN』での演技

いろいろ話した後


中井さんが

20歳のソウルを書く時に作った

創作メモを見せました


まるでアルバムのような創作メモ


神尾楓珠くんに見せた時


彼は

1ページ、1ページ

時間をかけて

食い入るように見ていました




佐野くんは

中井さんにお願いして

全部のページを並べ

静かに

じっと見つめました



形は違えど

二人の熱い想いを感じた瞬間


市船の赤いジャージを

フィッティングした時


中井さんが言いました


「ようやく斗真に会えた」


そのあと

市船ソウルのマーチングドラムを

練習したのですが

ヤマハの先生が

驚く程の腕前でした


そして

楽譜をその場で渡し

ある曲のピアノを弾いてもらいました


ピアノは自信がないんです

謙遜しながらでしたが

素晴らしいピアノ


それでも佐野くんは

家で完璧にマスターして来ますと

ストイックに

言っていた記憶があります


初めて会った時から

佐野くんに言い続けたことがあります


「芝居をしようとしなくていい。佐伯斗真は、音楽とともに育ち生きている自分と重なるはず。自分が感じたままに、20歳のソウルの世界観の中に、存在して欲しい」と


その言葉を

佐野くんは

クランクアップの瞬間まで

大切にしてくれました


そして

ライバル斗真役、佐野くんのピアノは

大義くんを演じる神尾楓珠くんのピアノにも

火を付けたのではないかと思います


音楽とともに育った佐野くんのピアノ

2か月特訓した神尾楓珠くんのピアノ

それぞれに

自分にしかわからない

プレッシャーがあったと思います




ともに

テスト無し

一発本番でパーフェクトな出来でした


ピアノシーンの本番を終えて

着替えた佐野くんと

体育館の外で話した夜がありました


「実は練習でも、パーフェクトに弾けたことが無かったんです」


「練習でたくさん失敗したからこそ、本番は音楽の神様が微笑んだのだと思うよ。天がスターになることを認めた人だけが、本番で神がかりな力を発揮するんじゃないかな」


そのあと

佐野くんと交わした約束

いつか実現する日を楽しみにしています




幻冬舎文庫の

増刷が決まりました

ありがとうございます


映画とともに

大義くんの生きた証を

是非是非

原作本でも体験してください


皆様

よき一週間を



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